貴社・貴店のエアコンも法規制の対象?


フロン排出抑制法をご存知ですか?
「何それ?」とおっしゃるお客様が大半ではないでしょうか?
実は、オフィス・店舗・工場などでエアコンをお使いのユーザー様の多くが、この法律の対象になっているのです。

平成27年4月に施行されたこの法律は、その名の通り、フロンガスが大気中へ排出されてしまうのを抑えるために制定されました。

一般的に、エアコンはフロンを用いて冷風や温風を生み出しています。しかし、フロンはオゾン層を破壊することばかりでなく、実は温室効果もあり、いまエアコンで使われている主流のフロンであるR410Aは、なんと二酸化炭素(CO2)の2090倍もの温室効果があるのです。つまりフロンを大気中に放出させてしまうと、地球温暖化を悪化させてしまうのです。

そこで、業務用エアコンなどを対象に、フロンがエアコンや配管から漏れ出ないよう、日頃から点検して気を配りましょうね、というのが法律の主旨です。

では、誰が点検して気を配るべきなのか。法律では、エアコンを使っている管理者、つまりユーザーがその点検をすべきであると規定しているのです。しかも一定以上の出力を有するエアコンに関しては、3年に1度、有資格者など「十分な知見を有する者」が法律で定められた定期点検を行う必要があります。法律施行前に設置・稼働しているエアコンも対象であり、法律が施行された平成27年(2015年)4月から3年以内に実施すべきと定められています。

平成27年から3年以内・・・つまり今年のうちに点検を行う必要があると規定されているのです。3年に一度の点検を要する一定以上の出力を有するエアコン以外も、業務用エアコンの多くは3ヶ月に一度の簡易点検が義務として定められています。この法律は違反した者に対する罰則の規定もあります。

さて、ここまでの文章で、法律の趣旨をお分かりいただけた方は、果たしてどれだけいらっしゃるでしょうか?

端的に申し上げると「業務用エアコンの法定点検が義務化されました」ということです。

でも、その「業務用エアコン」の定義や範囲ってお分かりになりますか?
「自分は、対象なのかわからない」「何をしたらよいかわからない」など不安や疑問をお持ちでしたら、是非弊社へお問い合わせください。弊社では有資格者による定期点検や、本来はユーザー様が行うと定められている簡易点検の代行(委任)を承っております。

【参考】
環境省「フロン排出抑制法ポータルサイト」
ダイキン「ダイキン製品をお使いのみなさまへ」(フロン排出抑制法に関する特設ページ)
三菱重工冷熱「フロン排出抑制法施行について」